将棋電王戦でバグをつくのを肯定したニコニコ運営がランサムウェアにやられたのは自己責任だ

2015年の将棋電王戦FINAL、コンピュータの2八角を誘うハメ手を使い21手で開発者が投了した。はっきり言ってバグである。当時、バグがあるのはわかっていたが貸出後のソースコードの修正が認められていなかった。ニコニコ運営はそれを人間の棋士の手柄のように褒め称えた。誇り高き人間の棋士の勝利だと。

ドラゴンクエストシリーズでレベルを上げずにラスボスを一撃で倒すバグがあったとして、それはゲームを順当に攻略してクリアしたと言えるだろうか?実際に戦闘中に8回逃げたら会心の一撃が出るバグがあったが、それを利用しての攻略は正当な攻略ではない。何の苦労もなしに倒せたらRPGではない。数値をいじって倒せるならそれはただのデータだ。カジノのコインが少ないゴールドで買えるバグもあった。それを使ったらゲームバランスなんてあったものじゃない。

その後の仕切り直した電王戦では、コンピュータ側は初手を22手からランダムに選ぶように設定したという。普通に考えればそんなことをすれば大幅に棋力が下がるが、研究手順に一本道に誘導されるために仕方なく対策しただけでしかない。バグをつくのは本来の将棋ではないのだ。それはセキュリティホールをつくハッカーと同類だ。

ニコニコ運営はランサムウェアに感染して機能不全に陥ったが、将棋電王戦FINALを肯定するのならハッカーも肯定しなければ辻褄が合わない。ニコニコ運営はバグを修正しなかった開発者の落ち度ということだ。勝てないのがわかっているのなら最初から勝負を受けなければいい。実際に将棋電王戦はどうやっても勝てないことが証明されたのでもう終わった。情けないというほかない。棋士たちの見苦しい態度を見て、将棋への興味を失ったファンは大勢いるだろう。その後の藤井フィーバーも、藤井くん個人がすごいだけであって将棋の人気が回復したということではない。昼飯に何を食べたか盛り上がるのでは将棋である必要はないだろう。野球ファンが試合観戦中に選手が何を食べているかで盛り上がるか。試合のプレーで見せてもらうのがスポーツ観戦だろう。それとは全く次元の違う話になってしまっている。